さわらび家飲み塾

~きょうの気分は?~

虫噺二題

東谷です。珍しく中1日での投稿です。

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丸山りえさん、そして塾長までも大変な体験をされましたね。同情申し上げます。 

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それに触発されたという訳ではありませんが、僕の体験したごきぶり噺を二つご披露します。

<第一話>

プロブディフというブルガリアの都市でのことです。今日のBS103で「岩合光昭の世界ねこ歩き」でプロブディフの猫たちが写っていました。そのプロブディフでの出来事です。

プロブディフはソフィアに次ぐブルガリア第二の都市です。ローマ時代の遺跡も残る古い歴史を有する街です。日本で言えば、ソフィアが東京とすれば、プロブディフは京都とか奈良といった感じでしょうか

bulgariatravel.org

僕がプロブディフを訪れたのは、もう10年以上前のことです。春の見本市が始まる前の静かな時期でした。

ソフィアから列車に揺られプロブディフに着いた時には、ブルガリアの遅い春の日がすでに傾きかけていました。すぐに駅からタクシーでホテルに向かいました。

タクシーの運転手に告げたのはトリモンチウム・ホテルという名門ホテルの名前です。見本市が始まる前だったからこそ、こんな名門ホテルの予約が取れたのだと思います。

タクシーが止まったのは重厚な石造りの建物の前です。ホテルに入ってまず驚かされたのは、その天井の高さです。次に目を奪われたのは、ぴかぴかに黒光りする廊下です。

レセプションでキーを受け取って、部屋へ。軽い夕食を済ませ、シャワーを浴びて、翌日の打合せの書類にざっと目を通しました。そして、少し早いけれど寝ることにしました。

ベッドに横になると、高い天井に何か黒いものが見えます。目を凝らして見ると虫のようです。ごきぶりです。頭の真上にへばりついています。

「これはまずい」寝ているうちに、落ちて来たらどうしよう?何か長い棒のような物で叩き落とそうと回りを見渡しますが、そんなものはありません。ただ、テーブルの上に折り畳んだ新聞が置いてあります。よしこれだと、新聞を丸めて筒状にし、それを手にベッドの上に乗りました。ベッドの中央がベコンと凹みます。ブルガリアのベッドはこれが普通です。

ベッドの凹みと、新聞を丸めた筒が短いのと天井が高いのが重なって、何度振り回しても新聞はごきぶりには届きません。それでは、と、新聞を畳んで投げ上げても届きません。不安ですが、あきらめて寝ることにました。以外にすんなり寝付けました。

そして次の朝のことです。目を覚ますとごきぶりが見当たりません。慌てて飛び起き、くまなく捜索しましたがごきぶりはいませんでした。

<第二話>

与論島での話です。発電設備の据付けの時の話です。そうそう、与論献奉のこと、覚えていて下さいましたか。それは、有難うございます。 

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民宿に泊まって、みんなで夕飯を食べていると、ブーン、ブーンという羽音がします。音のする方を見ると黄土色の虫が飛んでいます。民宿のおばちゃんが、アブラムシさ、と言います。ずいぶん、色の薄いごきぶりです。それに、ずいぶん、元気よく飛び回るごきぶりです。羽音が止みました。見ると、天井に停まっています。

突然、チチチ、チチチという音がしました。民宿のおばちゃんが、ヤモリさ、と、言います。次の瞬間、ヤモリがごきぶりに食いつきました。

さて気を取り直して、きょうの気分は北海道から送られてきた「とうもろこし」と「筑前煮」そして「焼き鳥」

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 下戸でも、アルコールなしで焼き鳥は十分楽しめますよ。

   
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