びしょびしょやんか
書店でバイトの原田です。
電車を降りて店の前まで来たら、四段ある階段のところで薄い黄緑色の作業服を着た人が階段に座っています。座っているというよりも、階段にもたれ掛かっているというほうが、より正確かもしれません。
水拭きが、今しがた終わったところと見えて、階段も床も水でびしょびしょです。こんなところに座っとったら、ズボン濡れてしまうやんか、おっちゃん。
変なおっちゃんやなと思いながら横を通り過ぎたとき、なにかうめき声のようなものが聞こえました。
今度は「すんません」と、聞こえました。
振り替えって見ると、顔をしかめて、「立てない、動けない」と言うてます。
おっちゃんの横に巻き取ったホースリールが転がっています。ホースリールを持って階段を降りようとしたとき滑って腰を打ったらしいのです。
ちょっと待ってと言って、管理人のところへ行き事情を説明すると、まだ治らないのかと言って救急車を呼んでくれました。
管理人がさっき通ったとき、もうおっちゃんは、階段に座っており、そのとき管理人が声を掛けると、おっちゃんは「だいじょうぶ」と、言っていたそうです。
階段のところでまで戻って、救急車を呼んだことを伝えていると、店の入口で店長が不審そうな顔で覗いています。
事情を説明すると、店長も納得し、店の中に戻りました。
しばらくして覗いて見たところ、おっちゃんは見当たらず、その代わり、警官が5人いました。
後で分かったことなのですが、おっちゃんは救急車で近くの総合病院の宮井病院に搬送され、警官が労災の調査に来ていたようです。
それにしても、5人は多すぎるやろ。
ちょっと呆れたきょうの気分は「かに」に「大根と牛肉の炊き合わせ」と「冷酒」で
かにを食べる日の食卓は無口になります。
本屋の店長:本野六四三郎のブログはこちら↓ 宜しくお願いいたします。
クリックして頂けると励みになります。宜しければお願いします。