さわらび家飲み塾

~きょうの気分は?~

やかんとスチュワーデス

吉岡です。 

ブルガリア'80s 山西の日記(3) 

ソフィアに向かうジェット機に乗る。機種はイリューシンらしい。機長は軍人だと言う噂がある。

機内はがらがらだ。滑走路を離れた後、ウィーンと急上昇したと思うと、いったん上昇を緩める。再び、ウィーンと急上昇し、また上昇を緩める。これを数回繰り返されるので、ついには気分が悪くなってしまった。

ようやく巡航高度に達したらしくベルト着用のサインが消えた。スチュワーデスが、機内を回り始めた。トレイを持ってやって来た。コーヒーか紅茶かと聞いてくる。久保田さんはコーヒーを私は紅茶を頼んだ。スチュワーデスは、トレイの上のインスタント・コーヒーのアルミパックと紅茶のティバッグを取ってカップと共に二人の前に置いて去っていった。

数分後、再び現れたスチュワーデスは、なんと、アルマイトの丸いヤカンを持って近づいて来た。そして、カップに湯を注ぐとチョコレートを一粒づつ置いて黙って去っていった。

チョコレートを口の中に入れて見ると全く溶ける気配がない。不味い。仕方なく熱い紅茶を口に含むと、その熱でチョコレートが溶けた。なるほど、そう言うことか。それにしても、このチョコレートは不味い。

前の座席の乗客は子供連れだ。さっきから、その子供が座席のシートから頭を出して後の我々を覗いている。久保田さんが、その子供にチョコレートを差し出した。子供は何か言ってもとに戻った。チョコレートはいらないらしい。不味いのを知っているのだろうか。

そうこうするうちに、スチュワーデスが再び活動を始めた。ランチが配られてきた。ポーク・ステーキだ。サラダが添えてある。小ぶりのへた付きのトマトが、ごろんと1個、長さ5㎝ほどの胡瓜(きゅうり)が、ごろんと1本。

それでも昨晩、今朝と欠食児童(?)の我々二人に取っては、この上ないご馳走。ペロリと平らげてしまった。 

以下、吉岡記。

まだ、ブルガリアの方が食事はよさそうだなあ。だけど、トマトと胡瓜がなあ。

そんなきょうの気分は「ひと口餃子」に「きんぴら」「おこわ稲荷」に「ビール」で

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最近の「野沢菜」、塩分がかなり控えめで健康志向です。酒のアテにはちょっと物足りないかな。

   
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