さわらび家飲み塾

~きょうの気分は?~

冬立つ

標野茜です。 

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今日11月7日は24節季の立冬です。早くも冬の始まりです。

北の国から初雪の便りが届いたと思うと、今度は木枯らし一号も吹いたと報じられました。確かに日はどんどん短くなるし、お日様の光りも弱々しくなって気温も下がります。

暦の上でも実際の生活でも冬の到来がひしひし感じられ、防寒具が恋しくなるほどです。 

立冬の七十二候は、

山茶始開(つばきはじめてひらく):時雨がちな天候の中、山茶花が咲く。

地始凍(ちはじめてこおる):夜間の冷え込みが厳しくなり、大地が次第に凍っていく。

金盞香(きんせんかさく):ここで言う金盞花とは、水仙のことで、白い花が冬の到来を告げる。

昔、山茶花という字をなんの疑いもなく「やまちゃか」と読んでしまい、母から大笑いされた記憶があります。

それにしても、いくらなんでも水仙はまだ早いと思いますが。

今日は久し振りに奈良に来ています。斑鳩の里の次には、西ノ京へ行こうと言ってくださった方は、今はもういません。ここで、淋しいなど言おうものなら、生者必滅会者定離だよと諭されそうです。

一人で、まず西ノ京、薬師寺を訪ねました。残念ながら、東塔は改修中でしたが、西塔、金堂、講堂は新しく立派で美しい姿を見せてくれていました。 

新版 古寺巡礼奈良〈9〉薬師寺

新版 古寺巡礼奈良〈9〉薬師寺

 

祖父から聞いた話なのですが、50年前の薬師寺は建物として見るべきものは東塔しかなく、荒れた建物の中に、薬師如来、日光、月光両菩薩、聖観音菩薩が祀られていたそうです。

薬師寺の後、唐招提寺を訪れました。金堂の屋根は、しなやかでいて、なおかつ力強い姿を見せてくれました。天平のおおらかさを堪能しました。

帰りに八百屋さんの店先で、かりんを見つけました。手に取ってみると、とても良い香りです。店の人が「果実酒にしても、砂糖漬けにしても美味しいですよ」と勧めてくれました。果実酒、砂糖漬け、どっちも試してみます。

立冬のきょうの気分は奈良で買った「柿の葉すし」に「蓮根のきんぴら」「いんげんの胡麻和え」と「吟醸酒 吉乃川」で

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蓮根は、穴が多く見通しがよいことから縁起物とされているそうですね。夏に気温が高くお天気が良い年は豊作と云われているそうです。

   
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