文庫本にガム
書店でバイトの原田です。
「これ、見て下さい」制服の女子高生が、レジにいた私のところへ一冊の文庫を持ってきました。カズオ・イシグロの「わたしを離さないで」ハヤカワ文庫の棚に面出ししてある本です。
「ここ、見て下さい」女子高生は文庫本の上面を、さも汚いものでもあるかのように指差しています。その指差すさきには・・・なんと、ピンク色の噛みかけのガムがへばりついています。なんちゅうことをするんじゃい。
「あ、ありがとうございます」取り敢えず本を受けとりました。「ひどいことをする人がいるものですね」と、女子高生。ほんと、ひどい。ティッシュペーパーでつまんでっと、わぁ、ぐにゃっとして気持ち悪い。自分でガムを噛んでいる時は、なんともないのに、人が噛んだガムって何でこんなに気味が悪いんやろ。
「悪いけど、これ返品ですよね、店長」ティッシュペーパーで取り除いたので、ガムの跡は、ほとんど分かりません。「乱丁と書いた紙を挟んどいて。そうせんと、出版社が気付かずに再出荷するかも知れんから。版元には気の毒やけど、今回は版元に被って貰おか」これまでも、店内の床に噛んだガムを吐き出されたり、外で踏んだガムを靴底に着けたまま店に入って来て、それが店に残されたりしたことは何度もありましたが、本にガムを貼り付けられたのは初めてです。
シンガポールでは、ガムを持ち込むと罰金を課せられるそうですね。日本もこんなにマナーの悪い人がいるのなら、罰金をかけて欲しいなぁ。
今日は、ちょっとええニュースもありますよ。うちの店長が、入塾する気になってくれたんです。ずっと勧誘してたんですけど、首を縦に振ってくれず、(ブルガリアだったら、イエスの印でしたかね)、諦めかけてたんやけど、今日やっと、その気になって貰えました。
「あんまり、当てにせんといてや」言うてはりますけど。塾生仲間が増えてちょっと嬉しいきょうの気分は「鶏の胸肉と白菜のトマト煮込」に「お豆のサラダ」と「赤ワイン」
先日、吉岡さんが飲んでいた「カベルネ・ソーヴィニヨン」が美味しそうなので買ってみました。美味しいわ~
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