さわらび家飲み塾

~きょうの気分は?~

天六でんがな!

 坂本龍子です。 

sawaravie.hatenablog.com

今回は楽しき大阪弁について、お話ししたいと思います。

私 生まれは関東です。私が学生時代、東京では大阪の言葉は日常あまり聞くことはありませんでした。東京はどちらかと言いますと東北弁が多かったです。んだ!んだ!

或日通学の超満員電車で(ギュウギュウでした)隣に座っていたきちんとした身なりの紳士が突然「降りまっせ~!」と叫び、ビックリと同時に生きた大阪弁に初めてお目に掛った?気分でした。車内もホンワカ・・

またこんな事もありました。やはり超すし詰めの満員電車、小柄な白髪の女性が「降ります!降ります!」と10回位連呼してホームに降り立ちました、すると車内にいた男子大学生らしき青年が「ハイ、降りました!」と実況中継宜しく。周りが笑いで、窮屈でともすると険悪な雰囲気がホンワリしました。これまた、横道にそれました。(ピシャリ・・おでこを叩く音)

さて、転勤族の我が家、関ヶ原を超えて大阪にやって参りました。まずは言葉です。初めは、買い物でも東京弁を使うと何やら冷たく扱われるようで、東京恋しやホーヤレホでした。

ところが、押しつけられたPTAの会合にでてみると「お芋さん・お豆さん・膝ぼんさん・おはようさん」と、関西の人は何にでも敬称をつけて丁寧なのね。と思っていたところ、会合で話をしている最中にやおらバックの小袋から飴を取りだし、いわゆる「飴ちゃん袋」というやつです。

そして「飴ちゃんよばれよか」と。えっ?自分の物なのによばれるとは?? 最後のカウンターパンチは「昨日お隣に泥棒ちゃんが入ってん!!」とドスンとひっくり返る衝撃でございましたよ。

まだ、あります。仕事で天神橋筋六丁目にある某会社を訪問することに。地下から表に出ると西も東も判りません。そこへ自転車に乗ったおっちゃん(私はおじさんと言いたいのですがそれでは雰囲気出ません)が通りかかりました。

私、丁寧に「天神橋筋六丁目はどの様に行ったら・・」と聞くと、おっちゃん曰く「天六でっか?」私:「いえいえ天神橋筋六丁目です」おっちゃん:「天六でんがな!」 そうか・・・と私。おっちゃんはそれは丁寧に(ここは真っすぐ、次の交差点右)道順を教えてくれました。

ありがとうがございますと歩き、交差点右に曲がったところで面白い人!と振り返ると例のおっちゃん、自転車を降りて、こちらに向けて指でOKのサイン・・・おかしいやら、嬉しいやら、その時大阪の人は人情にあふれているのだ!と身をもって体験しました。

最後にもひとつ。新潟の佐渡島でトキセンター見学の折、少々入場料が高い、すると隣にいた大阪の人らしき男性曰く「トキは金なり!」「これだけ払えばトキもトキドキ見られるやろ!」と・・

思わず私「座布団3枚!」と手を叩いて喜んでしまいました。おじさんからは「奥さんもノリが宜しいな」とのお褒め?の言葉を頂きました。

今ではバッグには飴ちゃん袋が入っている私もだいぶ大阪のおばちゃんになりました・・しかし、まだヒョウ柄を身につける勇気はなく、まだ一人前ではなさそうです。

そんなきょうの気分は「ほたてのお刺身」「炊き合わせ」に「松きのこのホイル焼き」と「極上吉乃川」

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きのこ類が美味しい季節になってきました。関西でいうところの「まったけのシーズン」到来ですね。

   
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