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さわらび家飲み塾

~きょうの気分は?~

なれそめ

河内です。

awaravie.hatenablog.com

先日、ゴルフに行って来ました。なかなか上達しません。スコア?聞かないで下さい。そんな中、ふと、ゴルフを始めたころを思い出してしまいました。

なれそめなどと言うと、男と女の恋物語の始まりを連想される方もいらっしゃるかも知れません。

期待を裏切るようで恐縮なのですが、今からお話しするなれそめは男同士の出会いの経緯(いきさつ)ですから、その積もりで読み進めて下さい。

もう三十年近くも前の話ですから記憶には曖昧な部分があることもあらかじめお断りしておきます。私が行った大学の機械工学系の学生は三年の夏休みに、実習があります。

私が実習先に選んだのは岡山にある造船所でした。我々の大学からは5人の学生が実習に参加しました。その5人の中に東谷君と私がいたのです。同じ機械工学系の学生とはいえ、100人ほどの大所帯ですから、それまで顔ぐらいは見知っていても、直接話をしたことは無かったと思います。

話の発端は実習も終盤のことでした。二人の交誼は、じつは大喧嘩から始まったのです。

ある日、女学生が電車で老人に席を譲っているのを目撃した私は、その様子にいたく感激して、昼食で5人が集まっているときにそのときの様子を話しました。

みんな口々に共感の意を表明かしてくれましたが、ただ一人東谷君だけが、沈黙を守っていました。

「東谷君、君はどう思う」無反応な彼に苛立ちながら私は訊ねました。彼から帰ってきた言葉は私が想像さえしないものでした。「偽善の臭(にお)いがする」と、彼は言ったのです。「その女学生がどうこう言っているのではない」と、彼は言いました。

ただ、絶対の自己犠牲などどこにもないと彼は言うのです。自己満足が、自己犠牲の裏には潜んでいると言うのです。

彼の言葉を聞き、こいつぶん殴ってやろうかとさえ私は思いました。そして、思うだけではなく、実際口に出してそう言いもしました。

彼はただ黙って聞いているだけでした。黙っている彼を目の前にして、私はますます腹の虫が収まらなくなりました。

「何とか言ったらどうだ」と言うと、彼は重い口をようやく開きました。

「僕は自分の考えを君に押し付ける積もりは毛頭ない。ただ、君から君の考えを無理強いされることもない」

実習は無事に終わり、夏休みも終わりました。そして、以前と変わりない学生生活が始まりました。 

なんだか、昔を思い出して懐かしい気持ちが沸き上がって来ました。きょうの気分は「たことれんこんの梅あえ」に「刺身盛合せ・・たこがうまい」に「芋焼酎ロック」で。

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たこの梅あえで、焼酎が進みます。

   
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